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こんにちは。Proideスタッフの村上です。
「Proide Monthly Report」も今日でめでたく2号目を迎えることが出来ました。

4月号のテーマは「SPコード」です。

「SPコードって何ぞや?」と思いの方、たくさんいらっしゃいますよね。そこで、SPコードの説明をWikiPediaから紹介します。

SPコード(エスピーコード)は文字情報を内包した二次元コードの一種で、専用の読取装置をあてると音声で文字情報を聴くことができる。二次元コードであるが、QRコードではないので、携帯電話で読み取ることはできない。
2003年、(株)オリジナルデザインと(株)廣済堂とが共同開発したコードである。2009年9月5日より、「視覚障害者用活字文書読上げ装置」として重度障害者(児)日常生活用具の指定品目となった。
作成方法は、SPコードにしたい文章をMicrosoft Wordで作成し、専用ソフトであるSP Code Maker-One Click Editionでデジタル化をする。コードの大きさは文字数で決まり800文字で18 mm角、1000文字で20 mm角となる。音声は男性、女性の2種類で作成できる。
印刷物に印刷することにより視覚障害者にも情報の提供ができるようになるため、自治体や金融機関が出す印刷物や病院の処方箋や服薬指導などの情報、ピザ宅配会社のメニューなどにもSPコードの添付がみられる。
専用の読み取り装置としては「スピーチオ(2009年3月5日販売中止)」とその後継機種である「スピーチオプラス(平成21年9月5日発売)」、「テルミー」がある。
SPコードのSPは「スーパー」の意味。

だそうです。ちょっとわかりにくい説明ですね。かいつまんで説明すると、QRコードのバージョンアップ版のようなものです。QRコードよりも情報密度が非常に高く、大量の文字データを埋め込むことができる二次元コードがSPコードです。視覚に障がいをお持ちの方が、専用のリーダで読み取ることで、文字情報を音声データとして読み上げてくれるという代物です。

Proideではお客様からの依頼で、SPコードを埋め込んだ印刷物の納品を3月に行いました。ProideとしてもSPコードを取り扱った仕事は初めての経験で、最後まで本当に大変なお仕事でした。そこでせっかく覚えたSPコードのお仕事なんだから、ノウハウを共有しよう!ということで、4月号の記事としてまとめることにしました。

SPコード作成に必要な環境

SPコードのお仕事をするにあたり、Proideが用意したのが以下の物です。

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まずは、SPコードを作るために必要なソフト「SP Code Maker Pro」と、作成したSPコードを動作確認させるために必要な読み上げ装置(リーダー)である「Speechio Plus(スピーチオプラス)」というハードウェアです。

「スピーチオプラス」とはこんなものです。

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パソコンにUSBで接続して使います。リーダには読み取るのに必要なカメラがついており、「CAPTURE」というボタンを押してSPコードを読み取ると、パソコンのスピーカーから音声情報として読み上げてくれます。

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SPコード制作の流れ

SPコードはMS Wordのアドオンとして作成します。というわけで、元の原稿はすべてWordデータとして作成する必要があります。「SP Code Maker Pro」をパソコンにインストールすると、WordのアドオンとしてSPコードを作成するための機能が追加されます。

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Wordに文章がある状態で、アドオンの「男性の声」とか「女性の声」などを押すと、文章の右下か左下にSPコードが自動的に埋め込まれます。

たとえばこんな感じでWordで文章を用意します。

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それから「男性の声」のボタンを押すと・・・

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自動的にSPコードが追加されます。

さて、この追加されたSPコードですが、Wordのファイルに埋め込むだけでなく、ビットマップファイルとして書き出すこともできます。ProideではこのビットマップファイルをPhotoshopデータとして保存し、Indesignのファイルに埋め込むという方法で印刷物の制作を行いました。

SPコードを読み取る

あらかじめスピーチオプラスに付属していた、リーダーソフトをインストールしておきます。そして作成したSPコード付きの印刷データを印刷し、スピーチオプラスで読み取ります。読み取りに成功するとこんな感じになります。

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SPコードのデータには漢字情報も含まれます。このように読み取った文字情報をソフトで表示するだけでなく、スピーカーから発声してくれます。漢字の読み方などもかなりの精度でちゃんと読み上げてくれます。これには本当に驚きました!!

ちなみに、スピーチオプラスは簡易的な拡大読書機としても機能します。

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視覚に障がいをお持ちの方には大変便利な機能だと思いました。

SPコードを印刷する

さて、このSPコードですが、大量の文字データを格納できる反面、大変デリケートなデータとなっています。ちゃんと決められたサイズで印刷し、それなりの解像度をもつレーザープリンターで印刷しないと、うんともすんとも言ってくれなくなります。Proideでもちゃんとリーダーで読み取ってくれるSPコードのデータに加工するのには本当に苦労しました。

SPコードが印刷されている印刷物にはコードの位置を示す切り込みを入れる必要があります。この作業は印刷会社ではできなかったので、Proideスタッフが穴あけパンチをつかって手動で行いました。

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まとめ

ここまで、ざっとでありましたが、SPコードを使ったProideのお仕事について紹介してきました。今回は初めてということで、試行錯誤しながらの作業となりましたが、今回のお仕事を通じてだいぶSPコードを使用した印刷物についてのノウハウを手に入れることができました。もし、SPコードを使用した印刷物を制作して欲しいという方がいらっしゃいましたら、ぜひProideまでお問い合わせくださいませ。よろしくお願いします。

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